5月15日〜22日 神楽week

日本遺産に登録された「5月20日」を「石見神楽の日」とし、日本遺産「石見神楽」の歴史と魅力を多くの方に知っていただくことを目的として、益田市を“石見神楽の舞台”とみたて、一週間様々なイベントを行います。  

開催期間:2022年5月15日(日)~5月22日(日)

魂神楽 オンデマンド配信 4月16日〜5月15日

配信日時: 令和4年4月16日(土)0:00 ~ 5月15日(日)23:59

視聴先: イープラス 「 Streaming+ 」限定配信

チケット販売: 4月7日(木)12:00~販売開始 ≪https://eplus.jp/mitamakagura-st/
※視聴期間ごとに販売チケットが変わります。視聴可能期間を、ご確認の上ご購入ください。

チケット料金: 2,000円 (税込)

魂神楽ポスターのサムネイル


会  場: 先斗町歌舞練場(京都府京都市中京区先斗町通三条下ル)
出  演: 益田市石見神楽神和会、尾上 菊之丞 、竹本 織太夫、吉井 盛悟
スタッフ: 演出…吉井盛悟 脚本…戸部和久  揮毫…鈴木敏夫
主  催:  Masudaカグラボ京都公演実行委員会(島根県益田市駅前町17-2)
共  催:  石見観光振興協議会、Masudaカグラボコンソーシアム
後  援:  益田市、一般社団法人益田市観光協会
お問合せ先:Masudaカグラボ京都公演実行委員会 (益田市観光協会内)
     TEL:0856-22-7120/FAX:0856-23-1232/メール:masudakagulab@gmail.com

出演者

益田市石見神楽神和会

島根県益田市内で、明治以降神職から神楽の伝統を受け継ぎ、崇敬の篤い氏子達が会をなしている。石見神楽の各会、団体の発展や継承、後継者育成等を目的として集い、平成4年に「益田市石見神楽神和会」が市内9団体にて発足。市町村合併を期に14団体に。第44回歳末助け合い石見神楽共演大会を通年にて開催他、数多くの市外・県外公演に加え、近年はサウジアラビア・アメリカ南部・中米5ヶ国での海外公演を行う。令和2年「神々や鬼たちが躍動する神話の世界~石見地域で伝承される神楽~」として日本遺産に認定。現在は、12の団体で活動しており、日本の伝統芸能として石見神楽の普及に努める。

尾上菊之丞

尾上流四代家元。流儀の舞踊会をはじめ「逸青会」(狂言師茂山逸平氏との二人会)、古典芸能オンラインサロン「K2 TEATRE」(藤間勘十郎氏と共同)を主宰。日本舞踊界初の全編ロケによる映像作品「地水火風空そして、踊」を作・演出。高橋大輔主演のアイスショー「LUXE」では監修・演出を勤める。振付師としては「風の谷のナウシカ」、スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」等、新作歌舞伎を手掛ける。

竹本織太夫

豊竹咲太夫に入門、豊竹咲甫太夫を名乗る。10歳で初舞台を踏む。NHK Eテレの『にほんごであそぼ』にレギュラー出演するなど、文楽の魅力を幅広く発信。2018年1月、八代目竹本綱太夫五十回忌追善・六代目竹本織太夫襲名披露公演において、六代目竹本織太夫を襲名。第28回咲くやこの花賞、第34回松尾芸能賞新人賞、平成25年度大阪文化祭賞グランプリ、関西元気文化圏賞ニューパワー賞、第38回国立劇場文楽賞文楽優秀賞など、受賞歴多数。

吉井盛悟

笛・太鼓・胡弓奏者。作曲、演出家。青年期より日本の民俗芸能のフィールドワークに励む。2003年、佐渡に渡り「鼓童」に参加。2013年独立。和楽奏伝主宰。文化人類学的視点で日本音楽を捉え、国内外、ジャンルを問わず自由な音楽芸術活動をする。

あらすじ

神代の時代、高天原を統治した天照大御神(アマテラス)、その弟神で海原を守護任されていた須佐之男命(スサノオ)は幼き頃より父神(イザナギ)、母神(イザナミ)親神の情愛に触れず成長した。須佐之男命は黄泉の国の亡き母神を想い、海原を治めることなく高天原の天照大御神を訪ね、天の安の河原にて誓約を勝ち取った須佐之男命は驕り、数々の悪行を行う、天照大御神は悪行の止まない事を自らの責任であると痛く嘆かい、天の岩戸へと引き籠るのだった。

世界は闇に包まれ様々な災いがおこり、八百万の神々は須佐之男命を高天原より追放し、岩戸の御前に集った。神々は天照大御神を岩戸から出すため様々な謀を巡らしたが上手くいかない。そこで、岩戸の御前に天鈿女命の妖艶な舞を捧げたところ、楽し気な外の様子を不審に思った天照大御神が岩戸を少し開き細目にのぞき見をし、世に一筋の光が差し込んだ。そこで天手力男命が一気に岩戸を切り開き、天照大御神をこの世に導きだしたので、世界は再び光を取り戻した。

一方、高天原を追放された須佐之男命は、各地を転々とし出雲国斐伊川にたどり着く、この土地には古より八つの体を持つ八岐大蛇が住み、人々は毎年の美しい姫を生贄として差し出さなければならなかった。それを聞いた須佐之男命は、強い酒を造らせ、その甕の中に姫の姿を映し、大蛇が姫を飲み込まんと酒を飲み、酔い伏したところを十束の剣で退治した。大蛇を切り裂くと尾の中から一振りの御剣を見付け、この剣を天の叢雲剣と名付けた。須佐之男命は自らが起こした高天原での悪行に禊をなし、天の叢雲剣を姉神 天照大御神へと捧げると、天地は平けく目出度く治まり、人々は神々と共に喜びを舞い上げるのだった。

この作品は、石見神楽の「岩戸」「大蛇」を中心に、須佐之男命が荒ぶり、天照大御神が岩戸にかくれるまでを尾上菊之丞の舞踊、竹本織太夫の語り、吉井盛悟の演奏にて表現し、「大蛇」では、石見神楽の華麗で勇壮な舞を融合。フィナーレの舞い上げは出演者総出演の大団円となる、石見神楽と古典芸能が織りなす新たな創造の舞台です。